仕事と育児(・介護)の両立支援
(くるみん・エルボシ認定、一般事業主行動計画策定)
2025年3月 健康ビジネス研究会「定例会」
日時 | 令和7年3月24日(月)20:00~21:30(Zoom開催) |
講演テーマ | 仕事と育児(・介護)の両立支援(くるみん・エルボシ認定、一般事業主行動計画策定) |
講師 | 社会保険労務士・健康経営エキスパートアドバイザー 株式会社シースリーフュージョン 代表取締役 小島 希美 会員 |
出席者 | 47名 |
内容 |
1.働く女性の現状 2.女性活躍推進法 3.次世代育児支援対策推進法 4.女性が働く環境における課題 ※今回もZoomを利用したリモート配信です。 |
講演所感
仕事と育児(・介護)の両立支援というテーマで、「くるみん」と「エルボシ認定」、そして一般事業主行動計画策定ということで、まずはその前提となっている「女性活躍推進法」と「次世代育児支援対策推進法」の観点からお話しいただきました。
まず前提となっている制度の必要性を含め、法律面からお話いただいたことで、漠然として描いていたこれらの制度について、少し整理してお話を聞くことができました。
興味深かったのは、この法律が時限立法であるということ、で、それはもう期限が来ているけど延長されているということ。
ここは結構重要なポイントで議論の余地が非常にある点だと思いました。
全く達成されていなくて10年間延長が決まった。達成されていない根本的な原因は?
「目標立てましょう、計画作りましょう、作んないと駄目ですよ、義務ですよ!
公表しますよ!やってないところ駄目ですよ!って話で、動きますか?」ってことだと思います。
この行動計画の話、経産省関係の補助金の加点ポイントにもなっているので、行動計画の作成支援をした記憶がありますが・・・「実際は加点が欲しいだけ」って感じだったことを思い出しました。
今日のお話を聞いて、改めて振り返ってみると、もう少し実のある中身にできたかも知れないなぁと反省もありました。
さて、実際にどうしていけばよいかというと、今日のお話から様々な示唆を得られましたが、まず女性にとっては、「両立可能性」があるかないかが大きなポイントであるということ。これは、そのとおりなんだろうなと思いました。
ということは、これは女性に限らず、労働時間も含め「働きやすい環境整備」というは重要で、やはり我々が日々、健康経営で常に意識していることにつながってくると思った次第です。
そのために重要なのは、アンコンシャス・バイアスの例で示してくれたように、裏で持っている情報をいかに引き出せるか、これは普段からの職場内でのコミュニケーションなんじゃないかと、そのためには心理的安全性をいかに築いていけるかということかなぁと思った次第です。
小島先生、本日は様々な示唆が得られるお話を、どうもありがとうございました!
※写真はイメージです。