企業の目的は「自己利益の最大化でありそれを持続させていくこと」と考えられて久しいのですが、今回の新型コロナ感染症がもたらしたパンデミックはその考えに大きな疑問を投げかけることになりました。企業活動は同時に人間の活動の自由が保障されて成り立つもので、それに制限がかかれば企業の存続さえ危ぶまれるということを知りました。
そこから言えることは、その企業に勤めている社員も、その企業から購買している市民に至るまで「自由」な意思で行動できなければ「目的」を達成することが出来ないということです。
私ども、健康ビジネス研究会では、パンデミック以前の設立時から、ある仮設をもって活動を行っています。それは企業の目的は「人間の幸せの創造の最適化を企てること」。生活の糧を得るために、他の人の幸せに貢献する仕事を行うシステムや機能を維持・発展させることではないか、そこに「健康経営」の哲学が示すチャートが、最もその目的の実行のために適しているのではないか、と言うことです。
いま、この仮説が「健康経営」を推進している数多くの企業で証明されつつあります。
私たちの研究会では「健康経営」がもたらす効果や可能性を検証・分析し、それを「健康経営」の導入を検討している企業様への実際のご支援や、健康経営を推進する商品やサービスを提供する企業様のご支援へとつなげています。
中小企業診断士以外にも社会保険労務士、産業医、歯科医師、看護師、保健師等のメディカルの専門家も加わった研究会です。
いま日本で、健康経営の公的な立場で実践支援している唯一の組織です。
経済産業省様が推進する優良法人認定事業のアドザイザリーとして、東京都・協会けんぽ・健保連様が推進する「健康企業宣言」の運営と推進にも、当研究会メンバーが携わらせて頂いています。
これからも1社でも多く、この「健康経営」を実践していく企業様のご支援をおこなっていく所存です。
どうぞよろしくお願い致します。
一般社団法人東京都中小企業診断士協会 認定
健康ビジネス研究会 会長 弥冨 尚志