執筆講演成果

健康企業宣言『銀の認定』について(第7回)

この研究成果発表では、東京都の健康宣言事業である健康企業宣言『銀の認定』の制度概要及び取組について、全9回に分けて説明させていただきます。

第7回は、7分野18項目の質問(取組)のうち、取組分野「職場の運動」の⑬⑭の2つの質問(取組)について確認していきます。

執筆者 江崎 泰将
中小企業診断士/健康経営エキスパートアドバイザー/健康ビジネス研究会・理事/
健康企業宣言東京推進協議会 金の認定ワーキンググループ 委員
東京都出身。経営コンサルティング会社を経て、2016年に独立。2012年中小企業診断士登録。
健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザー研修のテキスト執筆・研修コンテンツ作成・講師などに携わる。銀の認定、健康経営優良法人認定取得支援に多くの実績を有する。

    • 目次

 

職場の運動

質問⑬:業務中などに体操やストレッチを取り入れていますか?

質問⑬の取組は3点満点となっております(表13-1参照)。体操やストレッチの実践の勧奨を行い、就業中に体操やストレッチを継続的に実践していれば3点となります。体操やストレッチの実践の勧奨のみや、継続的な実践ができていない場合は2点となります。なお、それ以外の取組は1点となります。

表13-1:配点表(質問⑬)

配点 採点基準
3 ・文書や掲示による勧奨を行い、勤務時間中あるいは前後に時間を決めて全員が体操やストレッチを実践する取り組みを実践している(勧奨と実践
2 ・文書や掲示による勧奨のみ、または勤務時間中あるいは前後など時間不定期で体操やストレッチを各々実践することを推奨している(勧奨のみ
※3点(満点)の取組期間が1カ月以上6カ月未満【健保連東京連合会のみ】
1点 ・上記以外

また、各保険者の採点基準表は下記の通りとなっております(表13-2、表13-3参照)。

表13-2:採点基準表(健保連東京連合会) 質問⑬のみ抜粋

表13-3:採点基準表(協会けんぽ東京支部) 質問⑬のみ抜粋

最後に申請に必要なエビデンスと取組(質問⑬)のポイントについて以下にまとめましたので参考にしてください。

【エビデンス】

  • 体操やストレッチ実践の周知・案内文(紙⾯配布、メール、社内回覧、貼紙など)
    ※周知・案内した日付が記載されていること
  • 実践⾵景が確認できる資料(写真・画像など ※事業場が複数ある場合は全事業場分)
【ポイント】

  • 就業中などに体操・ストレッチを実践していることを評価します。
  • 全社的(事業場が複数ある場合は全事業場)な取組として、継続的に実践していることが必要です。
  • 3点(満点)の取組期間が1カ月以上6カ月未満の場合、健保連東京連合会なら2点の配点、協会けんぽ東京支部なら1点の配点になります。
  • 業種などによっては全社的な実践が難しい場合もあります。その場合は文書や啓示による勧奨でも2点を獲得できるので、文書や啓示による勧奨を検討しましょう。
    【例】
    オフィスdeエクササイズhttps://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/pdf/office_exercise_guide_book.pdfなどの掲示や回覧

質問⑭:階段の活用など歩数を増やす工夫をしていますか?

質問⑭の取組は3点満点となっております(表14-1参照)。歩数(運動含む)を増やす取組の勧奨し、実践していれば3点となります。次に、2点の配点では、健保連東京連合会と協会けんぽ東京支部で採点基準が若干異なります。健保連東京連合会では、「3点(満点)の取組期間が1カ月以上6カ月未満」であれば2点となります。協会けんぽ東京支部では、「歩数(運動含む)を増やす取組の勧奨のみ」の場合は2点となります。なお、それ以外の取組は1点となります。

表14-1:配点表(質問⑭)

配点 採点基準
3 文書や掲示による勧奨を行い、歩数(運動含む)を増やす取組を実践している(勧奨と実践
2 【健保連東京連合会】
・3点(満点)の取組期間が1カ月以上6カ月未満【協会けんぽ東京支部】
・文書や掲示による勧奨を単発的に行っている(勧奨のみ
1点 ・上記以外

また、各保険者の採点基準表は下記の通りとなっております(表14-2、表14-3参照)。

表14-2:採点基準表(健保連東京連合会) 質問⑭のみ抜粋

表14-3:採点基準表(協会けんぽ東京支部) 質問⑭のみ抜粋

最後に申請に必要なエビデンスと取組(質問⑭)のポイントについて以下にまとめましたので参考にしてください。

【エビデンス】

  • 歩数を増やす取組の周知・案内文(紙⾯配布、メール、社内回覧、貼紙など)
    ※周知・案内した日付が記載されていること
  • 実践⾵景が確認できる資料(写真・画像など ※事業場が複数ある場合は全事業場分)
【ポイント】

  • 従業員の⽇頃の歩数を増やすような取り組み、⼯夫が⾏われていることを評価します。
  • 歩数を増やす取組に関する啓発等の効果的な資料(ポスターなど)は保険者で保有していることが多いので、まずは保険者に相談してみましょう。
  • 3点(満点)の取組期間が1カ月以上6カ月未満の場合、健保連東京連合会なら2点の配点、協会けんぽ東京支部なら1点の配点になります。
  • 下記のような取組が該当(3点)となります。
    【取組例】
    エレベーター付近に階段利⽤促進のポスターの掲示(※健保連東京連合会の場合は3点獲得できますが、協会けんぽ東京支部の場合は“歩数を増やす取組の勧奨のみ”に該当するので2点となります。)

    ウォーキングイベント等の定期的な開催
    従業員対抗歩数競争(上位者を表彰などして歩数を増やす活動を推奨)
  • 下記のような取組が非該当(1点)となります。
    【非該当例】
    エレベーターがないため階段を利⽤している(会社の取組に該当しません)

    外部のウォーキングイベントの案内のみ(積極的に参加するように呼び掛けていない場合は非該当)
    個⼈・グループ等で任意に活動しているもの(会社の関与がないものは非該当)

 

注意事項および参考資料

注意事項
今回の『銀の認定』の制度概要の説明に関しては、2023年度の申請書類をもとに作成しています。取組内容や採点基準については都度更新されていますので、年度が変わっている場合は必ず最新版の申請書類をご確認ください。

参考資料
健保連東京連合会HP:健康企業宣言「銀の認定」・「金の認定」を目指しましょう
https://www.kprt.jp/contents/health/
健保連東京連合会:「健康企業宣言銀の認定研修会」資料
協会けんぽ東京支部HP:健康企業宣言とは
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/tokyo/cat070/collabo271210-1/
関東ITソフトウエア健康保険組合:「銀の認定」解説と添付資料例 R5.5更新

 

TOP