例会報告

健康経営の支援事例|2023年11月「健康ビジネス研究会」開催報告

健康経営と生産性~経済学的視点から考える
2023年11月 健康ビジネス研究会「定例会」

日時 令和5年11月27日(月)20:00~ 21:30(Zoom開催)
講演テーマ 健康経営と生産性~経済学的視点から考える
講師 早稲田大学教育・総合科学学術院教授 黒田 祥子 先生
出席者 44名
内容
  • 健康経営の意義を経済学的に考える
  • 健康になれば生産性はアップするのか?
  • 働き方の変化と健康~情報技術の活用
  • まとめ:超高齢化社会と働き方の多様化:健康経営の今後の課題

※今回もZoomを利用したリモート配信となりました。

講演内容

経済学的視点から「コストは誰が負担するのか」というのは、考えたことがなかった視点で目から鱗でしたね。特に、企業ではなく本人(賃金に含む)というのは、個人的にはありがたいお話でした。
また行動経済学から、将来の投資にはバイアスがかかるため、企業がおせっかいを焼く。その結果、本人にも企業にもメリットがあるということ。ただし、投資対効果の検証は必要ということですが、健康経営の必要性というのは示せると感じました。

生産性向上に関するエビデンスのお話は、感覚的にわかっていることをデータとして示して頂けたのは非常にありがたかったです。
睡眠改善と生産性の関連性の話も、デバイス投資しても回収できるということを示してくれましたし、最後、性差での健康の考え方、企業としては職場環境の整備などが課題になるということで、これまでの例会での様々な話に繋がってくるのだと思った次第です。

従来は、メディカルな観点から健康経営の話が多かったですが、経済学的な視点からのお話ということで、それぞれを上手く結び付けられると、なにか健康経営の答えが見えてくるような気がしました。特に、8月の森晃爾先生からのお話であったPOS(Perceived Organizational Support:知覚された組織的支援)に繋がっていくお話なのではないかと感じました。

黒田先生、本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

※写真はイメージです。

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