情報提供

健康経営優良法人2025取得に向けて、今年度実施しておきたいこと

東京都の中小規模法人部門の場合

健康経営優良法人は、申請の前年度から申請時まで取り組みが評価対象になります。そのため前年度から準備を開始する必要があります。
前年度に確実に実施しておきたいことを解説します。

(注意)優良法人認定を狙う場合は、銀取得も含め、実質1年以上の実践期間(リードタイム)が必要です。したがって、これから(2023年6月時点)新規に始める場合、最速で狙える優良法人認定は2024ではなく2025となります。

 

①早めに健康企業宣言する

協会けんぽ東京支部や東京都の健康組合を利用している企業の場合、健康企業宣言を実施して、健康優良企業「銀の認定」を取得しなければ、健康経営優良法人中小規模法人部門に申請できません
銀の認定取得は最低でも6か月かかるのですが、各施策で6カ月以上実施することが求められるため、健康経営を一から始める場合は計画策定や準備を含めると実際には8カ月から1年間程度かかります。
余裕をもって夏の間に健康企業宣言して、翌年度の春から夏の「銀の認定」取得を目指して活動することをお勧めします。
 

②「銀の認定」の取得過程でPDCAを回す

健康経営優良法人では、「目標・計画の策定」「評価・改善の実施」が必須要件です。
「目標・計画の策定」は申請年度に策定すれば良いのですが、「評価・改善の実施」はその前に実施する必要があります。
そこでお勧めしたいのは、今年度に「銀の認定」取得の過程で実施したことを振り返って翌年度の活動計画に反映することです。
健康企業宣言したら、簡単で結構ですから「銀の認定」取得までの「目標・計画」を策定して、その達成状況を評価します。
これは、翌年度の「目標・計画の策定」の練習にもなります。
 

③健康診断受診率100%を目指す

銀の認定の健康診断受診率の目標は80%ですが、健康経営優良法人では100%が求められます。
中小規模法人部門の場合、受診率95%以上で且つ未受診者には個別勧奨するという条件もあります。
可能であれば、前年度の内に達成することをお勧めします。
もし達成できなかったとしても、翌年度、優良法人申請時までに再チャレンジができます。
 

④健康経営優良法人認定に向けた情報収集

健康経営優良法人の要件は、中小規模法人部門の場合、申請書の中に記入されています。
今のところ、申請書の設問の選択肢に該当しなければ要件を満たさないことになりますので、必ず健康経営優良法人の直近の申請書を確認しておくことをお勧めします。
内容を確認して、実施に時間がかかりそうな項目は早めに着手しましょう。
健康経営優良法人の要件、特に選択肢レベルは少しずつ変化していますので、毎年8月頃に発表される健康経営優良法人の申請書のチェックは必須
です。
 
健康経営優良法人の情報は、「ACTION!健康経営」から取得できます。

ACTION!健康経営 (https://kenko-keiei.jp/)

 

最後にスケジュール例を提示しておきます。ご参考まで。
健康経営優良法人認定へ向けたスケジュール
 

健康経営エキスパートアドバイザー
中小企業診断士
小川亮一

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