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映画を通じて考える共生社会の実現【その1】

昨年、自身が出演している映画が公開され、単館系の映画館を中心に全国で約半年間上映されました。
映画のタイトルは「いまダンスをするのは誰だ?」厚生労働省の推薦映画にも指定されています。

公開中は、毎日新聞のトップに取材記事が載るなど、ほぼすべての全国紙で取り上げていただいたり、監督や主演俳優が取材を受けたりと、興味関心を持っていただきました。
 

主人公は、パーキンソン病を患う働き盛りの中年男性

この映画の主人公は、パーキンソン病を患う働き盛りの中年男性です。あるときから動きづらくなる手足。続かない集中力。そして、パーキンソン病と診断され、難病と共にどう生きていくのか、当事者のあり方と彼を取り巻く社会や家庭を描いています。

映画を観た方から、「ドキュメンタリーですか?」と言われるほど、リアルな日常を映画いてますが、これはドキュメンタリー映画ではありません。
しかし、たくさんのパーキンソン病当事者の方の取材を重ねて創りあげられた作品の中には、その取材で得られた現実のエピソードが数多くちりばめられています。
 

発起人・企画者の実体験がベースに

この映画が制作された背景には、パーキンソン病当事者であり、この映画の発起人・企画者である松野幹孝の思いが存在します。

大手証券会社でバリバリ働くエリートサラリーマンだった当時、松野さんにパーキンソン病の病が襲いかかりました。病気の症状により、仕事が以前のようにできなくなり、いつしかお荷物扱いされ、精神的にも追い詰められていったそうです。
 

ためらいの末に映画がスタート

この物語は、この松野さんの実体験がベースになっています。
自分の能力のせいではなく、病気のせいであると分かってもらいたい。でも病気のことを話したら、もう会社にいられなくなるかもしれない。
松野さんはカミングアウトをためらいました。

自分のように苦しんでいる難病患者はたくさんいる。それをもっと知ってもらわなければと、社会課題をテーマに取り組んでいる知り合いの映画監督に、映画化の話をもちかけたとろから、この映画がスタートしました。

 

小島 希美
社会保険労務士・健康経営エキスパートアドバイザー
株式会社シースリーフュージョン 代表取締役
https://c3fusion.co.jp/
※画像引用:「いまダンスをするのは誰だ?」公式サイトより引用

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